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校長講話 >> 記事詳細

2019/03/14

第71回卒業証書授与式 校長式辞

| by Web管理者1

第71回卒業証書授与式 式辞

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 早春の陽光のもと、県立熊谷女子高等学校第71回卒業証書授与式を挙行するにあたり、多数のご来賓並びに保護者のみなさまにご臨席を賜り、卒業生のみなさんを祝福できますことは、私ども職員、在校生にとりましても、この上ない慶びであります。みなさまに心から御礼を申し上げます。

 

 8年前の3月11日に発生した東日本大震災で亡くなられたみなさまに、改めて哀悼の意を表します。

震災をきっかけに、私は、「自立と依存」について考えてきましたが、この式辞がみなさんに贈る私からの最後のメッセージとなります。

 

 高校では、「自立、自主」という価値が、教育活動でも日々の生活でも追求されています。しかし「自立」と不可分の関係にある「依存」に、積極的な意味付けがなされることは、そう多くはありません。 

 震災以来、社会の「持続可能性」に焦点が当てられることが多くなりましたが、「持続可能性」を考える際に、「自立と依存」という概念も見直そうとしてきました。それは、「自助と共助」への関心の高まりとも一致しています。

 

 「自立と依存」は、対で使われることが多く、自立は「independence」。依存は「dependence」。対のことばであり、表裏一体の概念であることは日本語より明らかです。「自立」は、そのことばのイメージとは逆に、社会に「依存先」が広く確保され、行政や経済などの制度によって下支えされているから可能になっていると言えます。

 

 依存先が多方面にわたり、しかも数多くある先に、私たちの自立が実現する。そう考えるなら、自立は

「依存」を表す「dependence」と多いことを表す「multi」を使って、「multi-dependence」と表現する方が、現実の社会をより正確に映し出しているはずです。

 

 実際に、福祉の領域では、「自立と依存」の関係性が編み直されています。「2050年には地方から人が消える」、そうした近未来予測の中でさえ、我々が、「自立を保証する制度」とともに、「無条件の依存」を必要としている人たちに、それを許容できるかどうか。それは、日本社会の持続可能性の水準を計る判断基準の一つとなるでしょう。

 

 社会の持続可能性、そして自立と依存を問うこと。これは、「人が生きるとは」という根源的で、正解のない問いです。そして、「無条件の依存」は、その問いに対する一つの解と考えます。

 

 20世紀世界の分岐点が1919年であったように、我が国が近未来の分岐点に立ったとき、その進むべき道の最終選択は、みなさんの生き方に負うもの、つまり国家の政策に加えて、一人ひとりがどう生きるかという、その生き方の総体にかかっていると認識してください。

 

 卒業されるみなさんに、改めて祝意と敬意をお伝えいたします。

 

 18歳は、また目指す世界への旅立ちの年齢です。鈴懸祭が幕を降ろし、秋が深まった頃から、先輩たちと同じようにみなさんにも、どこか制服が似合わなくなってきているのを感じていました。成長した身体と心を包むには、やはり制服は窮屈な存在になってくるのでしょう。

 

 羽化する蝶ように、思い出も制服も脱ぎ捨てて、目指す世界に可能性と夢を抱いて歩み出す。それが、高校の「卒業」です。住み慣れた少女の世界から美しい女性へと。そして、いつまでも物語の中の主人公のように、キラキラ輝いていてください。

 

 4月からは、私もcareerchangeします。大学卒業時に、一度は断念した研究者としての道をこれからは歩んで行きます。これからの10年が本当に自分のために仕事のできる10年と考えています。専攻分野は異なるでしょうが、学会で競い合いましょう。

 

 保護者のみなさまに、お祝いを申し上げます。お子さまは、本日をもって小学校以来12年間に及んだ学校生活を卒業されます。振り返れば、学齢に達する頃から今日の日を迎えられるまで、楽しかったことも、ことばでは言い表せないご心労もおありだったことと拝察いたします。

 やさしき心を養いながら、たくましく成長したお子さまの姿をご覧になる、ご家族のみなさまの佳辰を、心からお祝い申し上げます。

 

 365名の卒業生のみなさんのご卒業を祝福するとともに、新たな光の中へのさらなる飛翔を祈り、式辞といたします。

 みなさんの活躍をいつでも応援しています。流るる黒髪に、かざさん、花の冠を

                                                                           

 平成三十一年三月十三日           

                           

                          埼玉県立熊谷女子高等学校長 槙 拓治

 

 


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