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校長講話
2018/01/10

第3学期始業式 校長講話

| by:Web管理者1

H30.01.09

 
 新たな一年が始まりました。この一年が、みなさんにとりまして大切な時間を重ねる、そして昨日の自分を超えていく日々となりますよう、祈念いたします。 どうぞ、本年もよろしくお願いいたします。

 昨日は、各地で成人式が挙行されました。大人を象徴した「20歳の選挙権」は、現在、18歳へ移行していますが、これと併せて検討されていた成人年齢を18歳に引き下げる「民法改正案」が、この22日からの通常国会に提出され、成立する見込みになっています。成立すれば、2022年4月から施行されます。昨日の成人式であれば、成人式は18歳で行うのか、今までどおり20歳なのか、そんなことが話題になりそうです。

 あくまで民法上の成人年齢が、つまり「大人になる年齢」が18歳ということですが、大人になるとはどういうイメージなのでしょうか。


  今でも全国には、大人になるための様々な通過儀礼(イニシエーション)が残っていますが、大人になるとはどういうことなのかを考えるときに、思い出すことばがあります。

 成人式の会場を想像してください。司会の方が「大人になるとはどういうことですか、一人前とは何でしょう」と会場を回って聞いていきます。その問いかけに、ちょっと考えて、「重いものと軽いものがあったら、率先して重いものが持てることかな」と答えた若者のことばです。

 彼の答えは、「自分のことだけでなく、周りの人のことも考えられるようになること、それが大人つまり、これまでの二十歳の規準の一つです」と理解できるかと思います。

 現代の若者の行動特性の1つに、「匿名性の高い行動を望むこと」があげられています。「匿名性」というのは、自分が誰だか周囲の人に知られないということです。
 ただ、成人年齢が何歳であっても、他者との関係性の中で物事を考えられること、そこに自分の判断の座標軸を設定できることは、大人とそうでない人の「明確な境界線」になると思います。



 数年前の年末に届いたメールの話を少し続けます。メールは、新年に成人式を迎える方からでしたが、「二十歳を記念した高校の同窓会を2月に開催します」という案内でした。


 指定されたウェブページを開いてみると、有志数名が日程を調整しながら集まり、準備を進めてきたようです。冒頭に掲げられた「学年全員の参加が目標です」という宣言が、いかにもこの仲間たちらしいなと思いました。


 メールを送ってくれた彼女は、高校卒業とともに、福祉の専門学校で学ぶ資金を得るため、就職していました。その時は、すでに退職し、昼は専門学校へ、夜はラーメン屋でアルバイトをしながら、次の就職への準備をしていたようです。


 彼女からは、冬の夜のことでしょう。「自転車で帰るお客さんの忘れ物を、バイクで追いかけて渡してあげたら、すごくよろこんでくださいました」というメールをいただいたこともあります。


 飾らない、生き抜く力強さを感じさせてくれる、彼女なりの「大人になること」への回答でしょう。大人への仲間入りを心から祝福してあげたいと思うのは、私だけではなかったはずです。


 「自立する18歳」。これは、高校の教員としての私がずっと追究してきた命題です。社会がこの方向に動いていくようです。


 18歳は、また新たな世界への旅立ちの年齢でもあります。


 3年生のみなさんは、もうすぐ卒業式を迎えます。気づいていなかったかも知れませんが、秋も深まった頃から、いい意味で、みなさんには「制服」が似合わなくなってきています。成長した身体と心を包むには、制服は窮屈な存在になってくるのでしょう。


 さなぎから蝶が羽化するように、思い出も制服も脱ぎ捨てて、新たな世界に歩み出す、それが高校の「卒業」です。


 これから受験が本格化しますが、努力が実を結ぶ佳辰の来たらんことを願っています。焦らずに、ここまでの取組を続けてください。一緒に頑張ろう。


 1、2年生のみなさんにとっては、これからの3ヶ月は、高校生活の次のステージへ移行するための重要な期間となります。 2年生なら3年生として、1年生なら2年生としての生活とそれぞれの目標に向かって、一段ギアチェンジして臨んで行きましょう。



 最後に、ハラスメント防止関係のことをお伝えします。


 国内で初めて、セクシャルハラスメントを理由とした民事訴訟が起きたのは、1989年です。
 では、それまでは、ハラスメントは無かったのでしょうか。
 そうではありません。表に出でこなかっただけです。
 平成の時代を通じて、ハラスメントという言葉の認知度が高まり、隠れていた問題が次第に顕在化してきました。


 埼玉県では、ハラスメントの防止に本格的に取り組んでおり、生徒のみなさんにも「ハラスメント」、具体的には、セクシャルハラスメントやパワーハラスメントなどを受けた場合の相談窓口を設けてくださいという要請がきています。本校では、保健室の養護の先生に相談の窓口になっていただきました。


 みなさんの個人情報と尊厳は、必ず守りますから、心当たりがあれば、相談してください。


08:01
2018/01/10

壮行会(全国大会・関東大会出場)

| by:Web管理者1

激励の言葉

H30.01.09


関東地区高等学校写真展埼玉大会に参加される写真部の二人の活躍を讃えます。
写真部としては、夏の全国高文祭仙台大会に続いての栄誉です。
活動水準の高さの証明でしょう。

『ヒロシマ』や『古寺巡礼』などの写真集を残された土門拳さんは、
シャッターを切るときに、
「惹かれるモノに、惹かれるままジーと眺める。
 大事なモノは、見れば見るほど魂に吸いつき、
 不必要なものは、注意力から離れる」
という心境になったようです。

どうぞ、さらなる技術の向上と自己の内面の充実を目指してください。

U20選抜競歩大会の参加標準記録をクリアして、全国大会参加を決定した
陸上競技部の二人の活躍を讃えます。
陸上競技部とすれば、同じく夏のインターハイ南東北大会に続いての栄誉です。

同じ競技種目の先輩と後輩です。
先輩の背中を追ってください。
その切磋琢磨が、アスリートとしての二人の強さをさらに高めてくれるはずです。

全国大会の水準を、身体の記憶に残してください。
必ずそれを超える日が来るはずです。健闘を祈ります。  


08:00
2017/11/02

壮行会(全国大会出場)

| by:Web管理者1

壮行会  激励の言葉         

                                                                  H29.11.02

先日の予選会を優秀な成績で勝ち抜き、
全国大会へ進んだチアリーディング部のみなさん、本当におめでとうございます。

みなさんの真価が問われるのは、関東大会ではなくこれからの全国大会です。
強豪校が揃う大会ですが、
みなさんには、いつでも自分たちの最高の演技を行う力があるはずです。

元気、勇気、笑顔、そしてみがき抜かれた表現力と強い団結力で全国の頂点を、
美しさの頂点を目指してください。

健闘を祈ります。全校のみなさんも応援をお願いします。


20:00
2017/09/01

第2学期始業式 校長講話

| by:Web管理者1

H29.09.01


 「グローバル化」や「グローバル人材の育成」といったことばは、日常会話の中にもごく普通に出てきます。産業界や教育の分野で、「グローバル人材」として求められる資質・能力には、語学力、コミュニケーション能力、課題発見と解決能力、異質な者の集団をまとめるリーダーシップ、主体性や積極性、協調性。あるいは、異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティなど、様々なものがあります。

 議論ではあまり出てきませんが、私は、グローバル化に対応する能力の一つに「歴史的思考力」があると考えています。近年の国際的なナショナリズムの高揚とそれを行動で表す集団の台頭を考えるなら、その重要性はさらに増しているでしょう。今日は、日中関係を題材に「歴史的思考力」について話をさせていただきます。


 「アジア諸国」、アジアに位置している国は、この「アジア諸国」として括られます。東アジアといういい方も一般的です。しかし、それぞれの国が歩んできた歴史も異なれば、現在の体制も千差万別です。同じ東アジアでも、中国、韓国と日本は、社会構造が根本的に違うということは、欧米の外交政策の基本です。


 岡倉天心の「アジアは一つ」ということば以来、繰り返しアジアの同質性を強調する思想が、我が国に現れてきました。それは、外交上の戦略としての色彩が強かったように思います。
 
 記憶に残るテレビ取材があります。「中国は他の国にいじめられっぱなしだった。ここに来て日本から『領土の侵略』を受ける屈辱があってはならない」-これは、4年前のテレビニュースで流れた一コマですが、反日教育を受けて育った若い世代の典型的な感情なのでしょう。


  中国では、3年前、開戦から120年を迎えた「日清戦争」が、大きく取り上げられていました。それは、新興国日本に敗北した屈辱感とともに、中国近現代の苦難はここから始まった、という歴史認識が基盤にあるようです。その上に、日中戦争の記憶が覆い被さって行く構造になっています。


 一方、日本では、72年目になった「終戦」が、現代社会の起点として意識されています。「終戦」は、中国にとっても一定の意味はありますが、抗日戦争勝利記念日は9月3日ですし、現代に重きをなすのは、当然、1949年の中華人民共和国の建国になります。


 当時の新聞を確認すると、第1面ではありますが、紙面の八分の一程度の扱いです。この例からも現代史を計るもの差しが、日本と中国では大きくズレていることがわかります。


 歴史のもの差しのズレは、中国と隣国のベトナムとの間でも顕在化しています。歴史的事象は、時間の推移の中にあります。ベトナムは、中国領の時代も長かったため、時間軸の取り方次第で、外交上の問題はどちらの主張も正当性を得る状況になっています。


 歴史認識が互いに食い違うことから生じる「断層」。その断層が、日本と中国、日本と韓国をはじめ、東アジアには多数存在し、プレートのようにぶつかり合い、せめぎ合う様相が伺えます。
            
 東アジア諸国の歴史のもの差しが大きく違うのは、近代国家としての成立時期とその契機が異なることが一因と考えられます。さらに「文明の衝突」という視点からの考察も必要でしょう。


 繰り返しになりますが、歴史的事象は、時間の推移の中にあります。このことを認識できること。そして、原因と結果の因果関係から歴史的事象をとらえられること、歴史的事象を多面的・多角的にみたり、考えたりすることができることは、重要な思考力を育成してくれます。それが、今日のテーマの歴史的思考力です。


 私が、国際理解の中で「歴史的思考力」を意識するようになったのは、
30数年前の夏に、中国を訪れたことがきっかけです。
訪問先は、山東省のウェイファン。まだ人民公社が形として残っていました。
 
 大学の先生とゼミの後輩たちとの訪中でしたが、時代は、日中戦争の教科書記述に対する中国側の強い抗議があり、日中関係は緊迫した状況にありました。

 ウェイファンは、激戦地の近くです。戦争とは直接関係ない世代とはいえ、この訪中の間じゅう、「戦争をどう問われるのか」、我々は、常に意識し、緊張感を持って行動していました。
 
 そして、ウェイファンを離れる前日、こんな出来事がありました。
 
 団長を含めた我々三人は、団員の様子を見るため、村の中を歩いていました。並木が整えられた静かな村です。


 照りつける夏の日射し。砂地に似たしらじらとした地面。木陰で涼をとる老人。と、その老人が、我々を見かけると、二、三度よろけながら立ち上がり、笑顔で握手を求めてきてくれたんです。


 思いがけないことでした。深くしわの刻まれた手が、団長に差し出されたとき、私と友人はいたたまれなくなってその場を離れ、背を向けていました。背後で何を話しているのか、耳には入りませんでした。


 当然、戦争を経験している世代の方です。団長は、会話の内容をこう伝えてくれました。
 「みなさんはいい人たちだ。村の者もみなさんが好きだと言って、歓迎している。」そして「絶対あってはならないが」と前置きし、「不幸にして再び戦争を起こすことがあっても、日本にはみなさんがいてくれることを我々は忘れない」と。歴史的事象は、時間の推移の中にあるようです。
 
 このことばは、その後、私の中国の人たちへの基本認識になって行きます。
 
 
 みなさんの世代が、新たな時代を、新たな世界を造っていきます。熊女にしっかり軸足を乗せ、大いなる未来を見据えてください。


18:54
2017/08/17

学校説明会 校長挨拶

| by:Web管理者1

平成29年度学校説明会あいさつ

H29.08.12 さくらめいと

 本校の前身の県立熊谷高等女学校は、明治44年に開校しました。本年度で創立から107年。卒業生は、およそ3万5000人になりますが、県内有数の伝統ある進学校として、部活動では、運動部、文化部ともに強豪校として、また、活気ある学校行事を行う女子校として、県民のみなさまから高い評価をいただいてまいりました。

 この後、担当から本校の説明はございますので、私からは2点だけ、メッセージを含めてお伝えいたします。

 「2020年に不安を持っている中学生の割合、72.8%」という広告が出されています。キーワードになっている「2020年」に何があるのか、説明いたします。
 2020年には、まず現在の大学センター試験に代わる「大学入学共通テスト(仮称)」が実施されます。その新しい大学入学テストの最初の受験生になるのが、現在の中学3年生、つまり会場にいるみなさんです。
 また、高校での学習内容などを決める学習指導要領は、2022年から新しくなります。今回の改訂は、高校と大学との接続に重点が置かれ、高校の学習に、根底から転換を迫る内容になっています。今、2022年から実施と申し上げましたが、早ければ2019年から、つまりみなさんが高校2年生の時には、「探究活動」の実施など、一部について先行実施されることが予測されています。
 「2020年に不安を持っている中学生」とは、大学入試の新テストの導入と探究などの学習内容の大きな変更を反映したものです。

 本校では、2020年への対応として、現在の第一学年から、週あたりの授業数を1コマ増やし、すでに週34時間で実施し、学習時間を確保しております。また、同様に求められている「探究」を本格実施できるように、すでに探究を組み込んだ教育課程編成を行うなど、対応の準備を進めております。今後も、教員の検討チームをつくり、2020年という変化に主体的に対応を進める予定でございます。

 2点目は、受験生のみなさんへのメッセージです。
 みなさんには、あこがれる先輩はいますか。もし、いるようでしたら、みなさんは、その先輩の姿に、近い将来の「自分の理想像」を見ています。熊女には、みなさん一人ひとりの目標となる魅力ある先輩が必ずいます。

 高校での3年間は、もっとも多感で、もっとも生命力に溢れた時期であり、理想とする姿を懸命に追い求める時期となります。進学校に学ぶ者としての学力と探究心の獲得、そして、部活動での活躍や学校行事での充実感を求めるなら、熊女で高校生活を送りませんか。その三年間は、必ず人生の大きな糧となるはずです。私たちは、みなさんの頑張りを応援します。

保護者のみなさまへ
 高校の三年間は、学習と集団活動を通して自己形成を行うとともに、将来の進路を決定する大切な時期でもあります。したがいまして、その前提となる高校選択はきわめて重要な課題となります。

 ふさわしい高校を選択するためには、できるだけ多く足を運び、お子さんと一緒に学校を確かめてください。その学校の教員と生徒さんと話をしてみてください。足を運べば、相手の思いとお子さんの課題が見えてきます。
 選択にあたって正解を選ぶことはもちろん大切です。ですが、それ以上に「選択を正解にするよう高校生活に取り組む」ことの方が大切です、と添えさせていただきます。

 結びになりますが、熊谷女子高校は、これからも県民のみなさまから求められる社会的な役割と100年を超える伝統校にふさわしい応分の責任を果たしてまいります。
 こ参加いただいたみなさまにとりまして、有意義な会となりますことを願って、内容を構成しておりますので、この機会を十分にご活用いただきたく存じます。


                                        県立熊谷女子高等学校長  槙拓治


07:51
2017/07/24

第1学期終業式 校長講話

| by:Web管理者1


H29.7.24
■ 夏を制するものは、

 よく「夏を制するものは受験を制す」と言います。この本来的な定義はわかりませんが、私なりに解釈すると、
 何かを制する者には、共通した行動特性があります。「優先順位をつけて判断できること、計画的に実行できること」 そして、「実行したことをチェックし、最適なものに修正することができること」です。学習も同様です。夏休みの間なら、そのサイクルを作ることが可能です。それが2学期以降の効率的な学習にもつながります。 3年生のみなさんには、重要な夏休みになります。第一希望は譲らないという、強い意志を持って臨んでください。

■ 夏休みの研修と部活動について、紹介します。

 まず、海外派遣について
 のちほど紹介がありますが、7月26日に、18名が、熊谷市と姉妹都市であるニュージーランド・インバーカーギルへ、語学研修と交流の機会を求めて出発します。帰国は8月8日の予定です。

 SSH関係の研修も、この夏に企画されています。
 明日25日から3日間の予定で、京都大学研修が、8月8日から10日までの予定で、研究発表会 が神戸で開催され、2つの研修に合わせて13名が参加します。
 また、8月21日には、指定女子校6校の研究交流会が、お茶の水女子大学で開催され、こちら には12名が参加します。
   骨太リーダー関係では、「高校生のアスペン古典セミナー」が、8月5日をはじめ3日間開催され、4名が参加します。

 部活動では、陸上競技部がインターハイ南東北大会と関東大会への出場、写真部と書道部が全国高文祭宮城大会への参加を決めています。
 ラグビーのトップチーム・ハイランダーズとの文化交流、これは、茶道部、華道部、書道部が担当してくれます。
   近隣の学校との連携では、富士見中学校での学習支援、熊谷東小学校の学習支援と水泳指導支援に協力していただきます。また部活動の合宿も予定されています。
 それぞれの成果を期待しています。


■ 最後は、「水曜日でつながる町」について、です。
 2015年の冬、京都からの新幹線の車内で、一人の青年に出会いました。年齢は、30代と思いますが、不思議な雰囲気を持った方です。 「高校の先生ですか」、「はい、そうです」
 私は、京都・堀川高校での研究発表会に参加した帰りで、その資料を読んでいましたので、そう尋ねたのでしょう。不思議な、と言ったのは、前置きもなく、話してくれたのが、「水曜日でつながる町」だったからです。話し終えると、彼は名古屋で降りましたので、名刺交換もしていません。
 
 数日後、彼の話に出てきた美術館の方に、電話で取材をすることができましたので、広く紹介するためにまとめたのが、これから読む文章です。

  この町には、水曜日だけ営業する郵便局があります。
 住所は、熊本県 葦北郡 津奈木町 福浜165番地その先。
 住所の「その先」は、海の中。
 そこには、廃校になった赤崎小学校があります。

 お気付きのように、この郵便局は、いつも目にする郵便局ではありません。
 「あなたの水曜日を送ると誰かの水曜日が届きます」。これをコンセプトにした「つなぎ美術館」主催の住民参加型プロジェクトでつくられた郵便局です。

 「未知の方へ」、「水曜日の誰かさん」- 手紙の多くは、こんな書き出しで始まります。
 朝起きてから寝るまでのこと、子どもの成長に気づいたちょっとした事、自分で作った料理のできなどなど。書かれているのはどれも水曜日の出来事です。
 赤崎水曜日郵便局に届いた手紙は、(月に100~120 通ほど届くそうですが)、スタッフによって確認された後、手紙を郵便局に送った他の誰かに転送されます。

 つまり、水曜日を綴った手紙を投函すると、誰かが綴った水曜日の手紙が送られてくるという仕組みです。ブログやツイッターとは違う、人と人とのつながり方です。
 この郵便局は、住民のみなさんが集う新たな「場」を創造する役割をはたしているようです。
 
 取材したのはここまででした。「つなぎ美術館」のこのプロジェクトは、3年間の限定でしたので、今は終了しています。
 
 先日、電話でお話をさせていただきました。かつて取材させていただいたことを覚えていてくださいました。また、新しい企画を行ってみたいとのことです。きっと「人と人との関わり・つながり」に集約される企画になるのでしょう。いつかの夏休みに、訪れてみたい町です。


15:54
2017/07/24

壮行会(2)

| by:Web管理者1

 

H29.7.24

 激戦を勝ち抜いて、インターハイ南東北大会へ、関東大会への出場を、また、全国高文祭宮城大会への参加を勝ち取ったみなさんの日頃の努力讃えるとともに、ここまで熱心にご指導された顧問の先生方をはじめ関係のみなさまに、深く敬意を表します。

 みなさんにとっては、全国大会や関東大会に出ることが目標ではなく、その大舞台で、どんな成績を残すのか、どんな評価を得るのかが、それぞれの目標になっていることと思います。全国や関東の強豪校の力を肌で感じ取ってください。

 また、今回の大会は、同じ競技や同じ芸術分野を愛する仲間が、全国各地から集まる機会でもあります。仲間たちとの交流を深め、青春の1ページを飾る大会となることも願っております。

 暑さの中での大会です。健康に気をつけてください。健闘を祈ります。


15:53
2017/06/12

校長集会講話(原稿)

| by:Web管理者1

H29.6.12


 NHKが94年に「銀行(Banker)」というドラマを放映しました。巨大都市銀行の統合・合併をめぐる推進派と阻止派の対立を描いたドラマですが、実際にメガ・バンクの再編が進む中での放映でしたので、主題とストーリーは、非常に現実味を帯びていました。主演は中村敦夫さん。小林稔侍さん、橋爪功さんが共演です。
 ストーリーの伏線として、Bankerのライフ・ステージをVSOPに例えたフレーズがありました。
「俺たち、バンカーの人生はこのVSOPのようだな」「どういうことだい」
頭文字はVSOPですよ。そこで語られたのが、
 「Varityの20代、Specialistの30代、Originalityの40代、Personalityの50代」というフレーズでした。簡潔に整ったこのフレーズは、個性的な俳優たちへの敬意とともに、その後、私にとって仕事に臨む指針となります。
 自己の多様性を開拓する20代、その中から選択し専門性を磨く30代、創意と独自性を深化させる40代、そしてキャリアを完結させる50代はパーソナリティーで、と自分ではそう理解し、向き合ってきました。
 4年前の春、早々に咲き誇る桜のもと、渡辺和子さん、渡辺さんはノートルダム清心学園の理事長ですが、その著書の中で「Bloom where God has planted you(神が植えたところで咲きなさい)」という言葉と出会いました。
 この言葉は、咲くということは、仕方がないとあきらめることではありません。時間の使い方は、そのままの使い方。置かれたところで咲いてください。どうしても咲けないときは、根を下へ下へ降ろしてくださいと続きます。「置かれたところ」がつらい立場の人たちには、胸中深くまで染み込むように届くでしょう。
 渡辺和子さんは、ボストンカレッジ大学院で博士号を取得。その後、ノートルダム清心女子大学教授に就任します。1963年には、36歳の若さで学長に。84年のマザー・テレサさんが来日した際には、通訳を務めます。
 渡辺さんのキャリアは、お父さんの生死に深く関わっています。お父さんは、渡辺錠太郎さん。渡辺錠太郎、教育総監、歴史的事件と言えば、思い当たる人もいるでしょう。渡辺さんのキャリアの原点は、2.26事件です。自宅に侵入してきた将校に、父が銃撃される。しかも、彼女の眼前で、40数発の銃弾を受け。
 学長の仕事で、悩むことが多かったそうですが、そんな時、いただいた言葉の中に、先ほどの言葉があったと記憶しています。この著書は刊行から9か月で29刷を重ねていました。(渡辺和子『置かれた場所で咲きなさい』2012年幻冬舎)
 人生を80年と仮定し、それを1日24時間の「自分時計」に置き換えてみると、熊女生となった16歳は午前5時。大学1年の19歳でも5時40分過ぎ。朝刊が届き朝のニュースが始まる時間。みなさんのキャリアは、これから始まるところです。
 キャリアの選択が正解であったかどうかは、幕を下ろすときでなければ分からないでしょう。大切なのは、自分の選択を正解にすることです。
自分に関わることをきちんと意思決定する経験を積んでください。それが鍵になりますから。


17:41
2017/05/26

関東大会壮行会

| by:Web管理者1

H29.5.25

 関東大会に臨む選手のみなさんに、まずお祝いを申し上げます。
 ライバルとの競い合い、自分との戦いを制して手に入れた栄光です。
 その栄光を讃えます。おめでとうございます。
 ただ、みなさんの目標は、関東大会ではないはずです。
 アスリートとしての頂点を目指してください。
 関東大会は、頂点に向けて何をすればいいのかが分かる大会でもあります。
 積み重ねた練習と自分の力を、そして支えてくれる仲間を信じて、勇気を持って競技に挑んでください。健闘を祈ります。
 全校のみなさんへ。
 熊女を代表して、フィールドに、コートに立つ仲間です。
 全校のみなさん、応援をお願いします。応援は必ず力になるはずです。


17:29
2017/04/12

第1学期始業式講話

| by:Web管理者1

H29.4.7


 私は、仕事に臨む姿勢として「逃げない」ということを大切にしています。働いていれば、誰でも仕事で追い詰められることはありますし、私も、同様です。私が「逃げない」ことを強く意識したのは、東日本大震災への対応の時です。
 当時、私は、さいたま市で課長として勤務していました。
 震災に際し、急遽命じられた対応は、スーパーアリーナや市内の避難所に避難されてきた方々の就学を支援することでした。混乱の中、一人ひとりのご希望に添うことはかなり困難な状況です。作業は時には深夜にも及びましたが、休む場所もありませんから、イスに座ったまま、仮眠を取って朝を迎えたことも何度かありました。
 震災から避難された方々は、突然に今までの仕事や生活を奪われ、生命の危険にさらされ、申し上げにくいことですが、人によっては、津波で親族や知人を亡くした体験を持っている方々です。そうした方々と毎日のように接していれば、私の考え方も行動も自ずから変わってきます。「この人たちの現実をしっかり受け止めよう、逃げることなく」。私の「逃げない」はここから来ています。 
 苦しい状況にあっても自分は逃げなかった、後悔するようなことはしなかったと確信できたとき、「少しは役に立てたのかな」という思いがしました。
 逆の経験も話しておきます。
 みなさんには、失敗したことで周囲の信頼を失ったという経験はありますか。これだけの人数ですから、何人かは「あります」という人がいるでしょう。その人たちは振り返ってみてください。信頼を失った原因は、本当に失敗したから、だったでしょうか。
 私の場合は、そうではありませんでした。私の場合はそうではなく、どこかで逃げている自分がいた、それが原因だろうと思っています。周囲の人は、そう感じていたということでしょう。
  ある事態に際して、人の弱い部分と強い部分、そのどちらが表に出てくるかは、誰れでも紙一重です。経験した者として、みなさんに最初のメッセージとしてお伝えいたします。
 新しい先生方をお迎えし、新年度がスタートしました。午後には、新入生も入ってきます。文字どおり新たな生活の始まりです。今年度も、みなさんの目標に向かっての本気の頑張りを応援します。力を合わせて、さらに誇れる、魅力ある熊女をつくって行きましょう。

 

17:19